知識と情報の小径【塾編】

塾にまつわる優れたコラムや興味深いコラムを紹介する小径です。

コラム 本日は金曜日、19時に担当授業を終えた私は、残りの授業をS先生にお任せし、週末の「掃除」に取り掛かっていました。   三島教室は「そろばん教室」と「個別教室」が分かれており、トイレも2つあります。少し大変ではありますが、週末の清掃は欠かせないのです。 まずはそろばん教室側の清掃を済ませ、電気を消して個別教室に向かおうとしていたところ、怪しい「人影」が(笑)。 このあたりはお世辞にも治安が良いとは言えないので、私も少し身構えていたのですが、その心配は一瞬で消え失せました。   「じゅくちょう、俺だよ、俺!」   立派に成長した青年の顔には、そういえば「面影」がありました。   シングルマザーであったお母様が必死に育てていた兄弟が、そろばん教室に通ってくれていたのです。その弟君が、部活の帰りにふらっと寄ってくれたのでした。私自身、3年ぶりに会った彼の「変貌ぶり」には、正直面食らってしまいました(笑)。   私の記憶が確かなら、彼はかなりヤンチャな子で、お尻を出しながら教室内を走り回っていたはずです(笑)。その度私や母にこっぴどく叱られていたはずですが(笑)、そんなヤンチャな面影だけは、すっかり消えていたように感じました。人間、変われば変わるものです(笑)。   「俺、K高校に入学したんだよね!」   K高校は当地域では「準トップ校」に位置づけられる難関校です。お尻丸出しで走り回っていた彼のかつての姿からは、とても想像できない「現実」なのでした(笑)。お母様のご苦労が報われる形となって、私としても本当に嬉しく感じました。 きっと母に会いたかったのだと思うのですが、たまたま帰宅した後で、そろばん教室の終了時刻である18時までに来れるようなら、また後日来るように伝えました。   「そろばん教室の最後の日に、先生(私の母)がお母さんに、「この子は必ず伸びるから!お母さん、頑張って!」と言われたことを今でも覚えていて、母が「先生の言った通りになったね!」とすごく喜んでいました。」   立派に成長したかつての「生」たちを目の当たりにできることは、「屋」の特権だと、私は考えているのです。日々成長していく彼らの姿は実に逞しく、美しいものです。こんな素晴らしい体験ができることが、我々講師のモチベーションのひとつになっていることは間違いのない事実なのです。   いろんな意味で、全く「ゆとりがない」日々を強いられている私ではありますが(笑)、かつての生に大いなる「元気」を頂いたことを胸に秘め、明日からも頑張ろう!と、年甲斐もなく嬉しくなってしまった私なのでした(笑)。   頑張りましょう! ・・・
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