知識と情報の小径【塾編】
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コラム
『【
中学
受験】『ボリュームゾーン』から抜け出すには?』『【
中学
受験】
塾
のテストで理科・社会の点数を上げる。知識は『狭く深くはっきり』と暗記する。』算数に引き続き理社についてですが、やはりまずは暗記する量を減らして…ameblo.jp 『クセがある問題』と『難しい問題』の区別トマトさんからご質問いただいて、改めて考えてみましたが、なかなか区別が難しいですね😅人によって使い方が違いますし、どのレベルから見るかで変わってきます。算数を前提に話します。埼玉受験が近いので、埼玉校を例に説明したいと思います。 『クセがある問題』私の考える『クセがある問題』は、典型問題の問われ方と少し違う聞き方、いつもの逆を聞いてくる、斜めから聞いてくる、『そういう風に聞いてくるか、、、』というような問題です。関東の人間からすると、関西の問題は捻ってあるように感じます。下剋上算数は捻ってあるように感じる方がかなりいると思います。また、大宮開成の回転体の問題は、一見典型問題に見えるのですが、実際に頭の中で回転させてみると、引っかかる要素が満載です。これはクセがある問題だと思います。結局、クセがあるかどうかは、『典型問題の丸暗記の吐き出しだけで、対応しきれるかどうか』が基準になっている気がします。 『難しい問題』私の考える『難しい問題』は、クセのある問題とは違い、単純に思考力がより求められる問題、情報の整理力がより求められる問題、現場で的確に補助線を引かなければならない図形の問題、2回、3回と切断される立体図形の問題、というような問題です。上に行けば行くほど、複雑な条件整理の問題、複雑な規則性の問題、複雑な数の性質の問題、複雑な相似の問題が増えます。これらの問題は典型問題の解き方を単純に当てはめるだけでは、到底答えまで辿り着きません。そもそも当てはめることすらできません。答えの近くまでは単純とは言えませんが、計算でコツコツ出していって、最後のところは書き出しながらきちんと整理しないと、見事に間違えてしまいます。思考力と情報整理力、さらには謙虚にミスを気をつける心が、試されていると思います。 クセを上から見るか下から見るか。以上のことからわかると思いますが、難しい問題は誰がやっても難しいです。一方、クセのある問題は、典型問題の丸暗記の吐き出しで、あまり頭を使わずに解いている子には、クセのある問題になります。日頃から難しい問題を解いている子には、クセがあるとは思わないと思います。結局はどの程度頭を使って解いているか、にかかってくると思います。例えば、浦和明の星の問題は難しい問題です。ただ、基本から論理的に整理すれば、きちんと解ける問題です。(この点から明の星の問題はクセがないと言われることがあります。)ただ、そのきちんとがなかなか大変です。一方、淑徳与野の算数は、算数の偏差値が40〜50(四谷)の子には、かなり捻ってあるように見えますし、50〜55の子にはちょっと面倒くさいというように見えていると思います。淑徳与野の国語の記号問題は、捻ってあるというよりは、本文をしっかり噛み砕いて読まないと簡単には正解できないものです。キーワードに頼って解いている子には、こういった問題も捻ってあるように感じてしまうと思います。 結局のところ、偏差値50、55、60にあると言われている偏差値の壁を超えて受験するかどうかで、その問題にクセがあると思うかどうかが変わってくる気がします。偏差値が上がれば上がるほど、典型問題の暗記だけでは解けなくなるので、その捻りがクセになって現れます。ただ、最近のテキストは、ありとあらゆる問題を載せているので、全てを丸暗記している子は、思考力がなくても60に近づきます。思考力を鍛えていないと、そこで返り討ちに遭ってしまいます。そうならず、クセのある問題も難しい問題も解けるように、日頃から思考力を鍛えてくださいね! ・・・
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