知識と情報の小径【塾編】

塾にまつわる優れたコラムや興味深いコラムを紹介する小径です。

コラム 2025/09/23  7時20分起床。晴れ。気温14.5度。体重75.3キロ。  K子は7時からのイチゴ摘みアルバイト。      豊島与志雄「秋の気魄」を読む。美しい文章だが力を入れ過ぎ。  K子のためにワイヤレスイヤフォンを買ってやった。孫の世話で八王子まで電車で週に1回は往復するので車中で音楽や朗読を楽しんでもらおうと思ってだ。以前彼女がポツンとイヤフォンが欲しいわといったのを思い出したのである。イヤフォンは昨日届いたが、マニュアルが縦横5センチの蛇腹折になっており文字が小さい。そのままでは読みづらいと思ったのでスキャンし、写メしなどなど面倒な手順を踏み、文字の大きなマニュアルを作る。K子に喜んでもらおうと思ってしていることなのだけれども、どうもぼくは無駄なことをしがちである。無駄というのは、やったことは無駄ではないものの、やり方はどうも合理性に欠け、無駄な時間、無駄な努力が多過ぎる。      高神覚昇『般若心経講義』も残り2講。昼までに読み切る。明日から熟読しつつ、90分で読める文学講座の教材作りを進めなければならない。  12時すぎK子帰宅する。肩で息している。いつになく疲れているようだ。アルバイトの仕業時間が1時間繰り下がったが、やはり早い時間に目覚めてしまうようだ。寝不足である。  昼食はしきったトマトがあったのでナポリタンを作る。      長坂駅午後1時56分の上りに乗るK子を駅まで送る。ぼくはその足で双葉のショッピングモールへ。小さな肩掛けカバンが欲しかったのである。いま使っているのが少し小さめで使いにくいのである。無印良品に適当なものがあるのではないか。しかしもうひとつピンとくるものがなかった。モール内はそこそこ混んでいた。硬い床は疲れる。歩き方がギクシャクし始める。ロボットのようになる。いや、現在のロボットはもっと上手に歩くだろう。ウィンドウに映る自分の姿がすさま爺さんだ(帯を得平に倣った言葉の節約)。やはりまぎれもなく徘徊爺さんだ。寒山拾得だ。山から下りてはダメな老怪だ。喉が乾く。スタバでコーヒーでもと思ったが混んでいるので入口で踵を返す。      帰ろうと駐車場に出ると、身障者用駐車スペースに大きな白いバンがとまろうとしている。こういう疲れてイライラしているときに老人はいきなりキレて運転手に怒鳴るにちがいないと思いながら自分の車にもどり、ショッピングモールを去った。  糖尿病だが、こんなときには甘いものだ。コンビニでアイスクリームとカフェ・オ・レ、萩原菓子店できんつばとおはぎを買う。ドラッグストアでペットフード、K子にくれぐれも買うようにいわれた柔軟剤、牛乳やケチャップを買って帰る。  帰宅後はうたた寝。夕食後は日活映画『刑事物語 東京の迷路』を観る。懐かしい役者益田喜頓がいい味出していた。   ・・・
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