知識と情報の小径【塾編】
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コラム
ショパンとポーランド ポーランドから、留学生が来た。 もう、40年以上も前のことである。 ちょっと賢い目の学生さんが集まった そうである。 さーて。 ポーランド、ポーランド… 首都はワルシャワだ。 あと何を知ってるだろう? ラジウムを発見したキュリー夫人。 ワレサ議長。 事情はよく分からないが グダニスクで労働者が立ち上がって、 この方が議長に選ばれた。 賢い割には、詳しい事は 知らないんである。 あ… 列強による、ポーランド分割。 確か、あれだ。 エカテリーナ二世のロシアと、 あと男の王様も ドイツ、じゃなかったプロイセン、 オーストリアだ。 でもこれ言っちゃまずいよね? 言葉も通じない、 留学生は英語くらいは 喋れたかもしれないが 学生たちは喋れない、 ただにこにこして、 マリー・キュリー、ワレサ、 グダニスク を連発していた。 留学生は怪訝な顔をして それでも笑顔だったという。 誰も、ショパンの名前を言わなかったそうな。 驚愕である。 受験勉強と、試験に出るかもしれない 新聞ネタだけやっといて、 そんな、世界中で愛される音楽を 作ったワルシャワ大公国生まれの、 作曲家にしてピアニストの彼の名を 言わなかった。 この国の学生は愛想がいいだけで 最低限の教養もないんだな、なんて さぞかし留学生にケーベツされただろう。 悲しかったかな。 右上にぼーっと浮かんでいるのがショパンの肖像画。ショパンは写真が残っている。この肖像画は盛ってるんじゃないか。いいけどさ。 仲代達也とゴッホ 仲代達也と言うと、 あたしにとっては 映画『鬼龍院花子の生涯』の 侠客・鬼政だ。 この映画で、故・夏目雅子が 愛した男の葬儀で男の親族に放つ 「なめたらいかんぜよ!」 はまさーに「一世を風靡した」。 あの、最後の方の出入り場面では 背中に火焔光でも背負ってんじゃないか っていう迫力のヒトが、 『炎の人』で主役のゴッホを演じた時、 ひえー、あの鬼政の人!? って思うくらい違ったヒトだった。 鬼龍院は40年以上前、 炎の人は15,6年前だ。 御年75歳越えくらいで 立派な後期高齢者であるにも 関わらず、 カーテンコールでは走って 舞台袖から出てこられた。 すげー…カラダ動くー なんて呑気に驚いていた。 あの御年であの動き、 今の自分の動きから考えると 信じられないことである。 その方がお亡くなりになった。 来年3月の無名
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公演『等伯』で 演出を手掛けることが決まってた という。 享年92歳。 生涯現役ってすさまじいな。 …このヒトは炎柱。ぜんぜん関係ないですね ・・・
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