知識と情報の小径【塾編】

塾にまつわる優れたコラムや興味深いコラムを紹介する小径です。

コラム 私が5月ごろに鬱病を患ったという話はしたかと思います今日はそのことについて話をしていきたいと思います当時の生活を回想していきますが、やはり私の鬱の根底にあったのは焦燥感と自尊心らしいです中学までは勉強が"出来た"側であったことで育まれた自尊心を踏み潰す現実、高校でメンバー入りした部活でメンバー落ち(練習してないので当然だが、一度持った自尊心は簡単には消えない)した失望、将来への不安、焦燥感そして家庭の分裂(後ほど語る)これらが一度に、つまり1ヶ月そこらの短い期間に同時多発的に襲ってきたことが要因であろうどうかこれらを理解して欲しい以下の私の回想が悲劇の主人公気取りでも何でもないことを承知して欲しい私の体に異変が現れたのは4月の中旬〜下旬ごろでした家に帰るとどうしようもなく吐き気がした時期です私の父は大変な気分家でした気分の良い時はうざったらしいほど構ってくるのですが、そうでない時は…言うまでもないですね私の母は少し思い込みが強い所がありました一度こうと決めたら、どれだけ正論を言われようが曲げない人です一度誰かを悪と決めつけたら、泣き叫んで相手を糾弾するような人です私の弟は大変愚鈍かつ未熟な人でした第一志望の高校に落ちて、大学受験で見返してやると息巻いていたその様子は鳴りを潜め、日々インターネットのゲームで暴言を吐いていました父と母の互いを罵る声互いの悪い所が見えてしょうがなかったようです父と弟の互いを罵る声父は自己善的に弟の将来を憂い(ある程度的を射た話でしたが)、弟はそれに反抗しました弟が父の大学受験の失敗の話を持ち出したら、掴み合いの喧嘩にまで発展していました弟と母の互いを罵る声母はそんな弟を悪と決めつけて糾弾し、当然弟はそれに反抗しましたそんな彼らの怒りの鬱憤は私にもその矛先が向きましたに行きたいと話を持ちかけた時は、殺人でも犯したのかと思うほど彼らは激昂してました何を隠そう、中学で高い金を払って何年もに通っていた弟が公立高校を落ち、特待枠を獲得することもなく進学した私立高校の学費によって、我が家の銀行口座はすでに2つ3つなくなっていましたに行ける余裕などなかったのでしょう「お前なんかがそんな大学行けるわけがない」「頭いいやつぶるな。気持ち悪い」「誰の金で飯食ってると思ってんだ。偉そうにするな」眠ろうと目を瞑っても響くその怒号は、暴言は、私の頭をおかしくするには十分でした風邪のように体が症状として訴えはしません鬱とは文字通り自覚するものです事後処理です朝、ベッドから起き上がれなくなったスマホを眺めたり、音楽を聞いているわけでもないただ天井を眺めていたあの、平日の真昼間に時計の針がコチコチと響く部屋はきっと違和感に溢れていたことだろう風呂に入らなくなったいや、入れなくなった押し切るように学校に行く日は、引きずるように、せめて髪だけでもとシンクで洗い流した飯が食えなくなった人前では何とか口に運んでいましたが、家では何も喉を通らなかった当時の私に取ってそれらは鉛の塊に等しかった夜、寝れなくなった眠さは感じるのに眠ることが出来なくなった彼らは夜の恐怖を知らない夜の孤独を知らない私が一体どんな思いで夜を過ごしていたか刻々と近づく朝を鳥の声に告げられる焦燥を知らないのだ世間体を気にした母に連れられて病院に行った私は鬱病というカテゴリーに区分されたいとも簡単に人を不良品扱いする医者の態度に腹も立ったが、それを口にすることはなかったそんなレッテルを貼られたところで何も変わらないのに、何故そんな意地悪をするのだろうと思った事実、何も変わらなかった時間の流れは頭の狂ったちっぽけな人間のことなど気にはしてくれないそうしている間に5月になった受験の5月、6月と言えば模試の第一シーズンだ私も二つ受けた駿台模試と全統模試〜閑話休題〜その鬱全盛期の時に受けた駿台模試の結果を今日眺めていましたちょうど今日見れたので結果は散々なものでしたとても見せられるものではありません駿台模試よりも若干回復した時に受けた全統模試の結果と比較してみても、明らかに異常なものです受験生(未来のでも構わない)に強く伝えたいのは、メンタルを大切にして欲しいということです勉強時間もそうですし、単純にパフォーマンスが落ちます多少勉強時間が減ろうとも心を大切にしてあげる時間を作ってあげてくださいさて、再開流されるように模試を受けた私は結果の不出来を確信した学校に行けない日が増えた1週間で少なくとも1日、2日はどうしても行けない日が出来た中間テストを迎えた何も対策をしなかった私はいつもの順位よりも100位近く低い順位だったええ、このまま期末に突っ込めば赤点は確定でした6月に入った生涯を共にするであろう思っていた、私が人生で唯一心を許した、5年来の友人に裏切られた皆さんには、彼のしたその行動は大した行動のようには映らないのだろうたかだか高校生の戯れのやつに映るだろうしかし私には明確な裏切りに感じた私は友を失った心の底から信じていた友を失った6月は自傷行為のように勉学に励んだ眠りたくなかった眠って朝が来るのが怖かったからただ朝を待つのは嫌だったから時間を埋めるようにノートに書き殴ったひたすら数学を解いていたこの頃からだろうか数学にそれほど嫌悪感を抱かなくなった目に映る物全てが邪悪に見えた当時の私にとって、無機質なものの代名詞であった数学は、心の底から安心できる存在となった自然と、理学部数学科を目指すようになった京大の冠模試でも、一番の苦手科目だった数学(進研模試で偏差値55〜60程度)で、京大受験者の平均点を取れるようになった少しだけ気持ちが楽になったこの日々を通じて、私はきっと変わってしまった心の底から彼らと笑えなくなってしまった無邪気にはいられなくなってしまった鬱になった人間は決して元のようには戻らないどこかにその後遺症は残る時折その後遺症は優しさのような映る私はその、鬱になった人間特有の、優しさのようなものが大好きだなぜなら彼らは一度あの日々を経験し、そして克服した人間だからだ私はまだ克服できていないだからこそ羨む美しい素晴らしいそう思う ・・・
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