知識と情報の小径【塾編】

塾にまつわる優れたコラムや興味深いコラムを紹介する小径です。

コラム   先週末、横浜駅の近くにある彼の眼科クリニックの休診日に、お互い昔よく通った古い銭湯へ一緒に出かけました。   今では立派な開業医として多くの患者さんから信頼されている彼ですが、高校生の頃はサッカー部でセンターフォワードとして走り回り、トレセンの選抜メンバーにも選ばれた、本当にスポーツ一筋の男でした。   湯上がりに冷たい飲み物を飲みながら、彼がふと、当時の受験生のころを思い出して苦笑いを浮かべたのですね。   今からちょうど夏前、6月から7月あたりの時期、春から通っていた予備校でまったく成績が伸びなくて、自習室の隅で冷や汗を流していたのを思い出すよ、と。   彼は小学生のときからサッカーの厳しい練習に耐えてきたので、体力と根性だけは誰よりも自信がありました。   でも、春から通っていた大手の予備校のスピードにどうしてもついていけず、模試の結果が出るたびに、自分の頭の悪さに愕然としていたそうです。   どんなに夜遅くまで勉強しても、授業の内容が頭に入ってこず、まるで砂漠に水を撒いているような虚しさを感じていた、と彼は言っていました。   そして、この夏前のタイミングで、今の環境のままでは絶対に合格できない、と決断し、別の指導スタイルへ環境を切り替えたのです。   あのときの英断があったからこそ、彼はその後、実力をしっかりと伸ばし、医学部進学、そして医師としての夢を叶えることができました。   今日は、スポーツ万能だった彼が浪人生活を経て医師になった経験をもとに、春から通っている予備校で成果が出ない場合に確認すべき、夏前からの転のサインについて、詳しくお話ししようと思います。   がんばっているお子さんをサポートしている親御さんに、少しでも役立つ情報が届き、不安が和らげば嬉しいです。     春からがんばっているのに成果が出ない本当の理由   春から3ヶ月以上、予備校に毎日通って必死に勉強しているのに、一向に模試の偏差値が上がらない。   これは、受験生本人にとっても、高い学費を支払っている親御さんにとっても、とてもお辛い状況ですよね。   でも、彼が当時の自分を振り返って言っていたのは、本人の努力不足が原因ではないケースがほとんどだ、ということです。   努力をしているのに成績が伸びない本当の理由は、以下のような予備校と本人のミスマッチにあります。   授業のレベルが現在の本人の学力とかけ離れており、ただ席に座って板書を書き写す時間になっていること   わからない部分があっても、質問をするために長い列に並ばなければならず、疑問を放置したまま先へ進んでいること   予備校のカリキュラムやスケジュール管理が、本人の弱点を補正する内容になっていないこと   どれだけ体力と気力があっても、自分に合わない練習メニューを繰り返していては、サッカーの技術が向上しないのと同じです。   環境が合っていない状態で、根性論だけで夏を乗り切ろうとすると、夏休みの間にさらに大きな差をつけられてしまいます。   だからこそ、この夏前の時期に、現在の環境が本当に正しいのかどうかを、冷静に見極める必要があります。       浪人生が陥りやすい成績不振の悪循環   彼が最初の予備校で苦しんでいたとき、知らず知らずのうちに、以下のような負のスパイラルに陥ってしまっていたそうです。   授業の内容が難しくて理解できないが、周りの目が気になって質問を諦めてしまうこと   予備校から出される大量の宿題をただ終わらせるために、解答を丸写しして提出してしまうこと   わからないまま受けた模試で悪い結果が出て、さらに焦って別の追加授業を詰め込もうとすること   この悪循環に陥ってしまうと、どれだけ睡眠時間を削ってがんばっても、実力は全く伸びません。   もし、あなたのお子さんが毎日クタクタになるまで勉強しているのに、模試の点数が上がっていないなら、このスパイラルのどこかに引っかかっている可能性があります。   がんばる方向がズレてしまっているだけなので、本人のやる気を責めるのではなく、早めに環境をリセットしてあげる必要があります。     夏前にチェックすべき転の具体的なサイン  ・・・
出典元で詳しく
次のコラム >>